家計を長く支えてきた、豚肉の価格が上がっています。全国的に過去最高の水準になっていますが、大きな要因の1つが“暑さ”です。そんな中、畜舎の温度を下げるため、ドローンで消石灰を散布する取り組みが行われています。
豚舎の中で、横になって休むブタ。この夏、豚肉の価格高騰の原因の1つが猛暑です。
ブタがえさを食べないことで出荷量が減り、供給が少ないことなどが要因です。
【岩部リポート】
「いま、デモフライトが行われています。実際に使われるときには屋根より3メートルほど高い位置から消石灰が散布されるということです。」
暑さ対策として行われているのが、ドローンを使った消石灰の散布です。
牛やブタなど、畜舎の屋根に消石灰をまくことで太陽光を反射させ室内の温度上昇を防ぐ取り組みで日本環境テクノなど3社が協力して行っています。
消石灰をまくことで、屋根の表面温度は20度、室内も3度から5度下がるということです。
ドローンにノズルを取り付けそこから液状の消石灰が出る仕組みです。
ドローンを使うメリットは…
【日本環境テクノ 小室光春社長】
「人間が古い屋根に上ると屋根が抜けて落下してしまったりする。そういう心配がなくなる」
価格は、1平方メートルあたり1300円。
ドローンを使うことで、コストも削減できます。
現在、消石灰の散布は長崎と鹿児島の3カ所の畜舎で行っていて、散布したあとは2年に1回塗り足すことを推奨しているということです。